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ACアダプター RoHS2対応状況

改正RoHS指令(2011/65/EU)で定められていた禁止物質(制限物質)6物質に2015年6月4日、フタル酸系の4物質を追加、禁止物質は10物質になりました。

≪改正RoHS指令(2011/65/EU)・・・有害物質の電気・電子機器への使用を制限する欧州法≫

■㈱ユニファイブと代理店㈱アーネットの対応

ACアダプターの総合メーカー ユニファイブは、2015年末に展開すべく準備を進め、2016年8月頃から順次、ユニファイブと取引のある部品メーカーにRoHS2指令を書面で説明して準拠することを要求しており、2017年1月1日以降、RoHS2(2015/863EU指令)に適合した部品を購入しております。今後採用する新規メーカーについても、RoHS2に準拠できることが採用条件となります。ユニファイブのISO規定文書「RoHS産品管理規定」を改版しメーカー工場監査の資料として2015年12月25日から対応を開始しております。SGSレポートにつきましても、2017年1月1日から、RoHS1の6物質と同じように、上記4物質を追加して管理しますので、10物質すべてRoHS2指令を満足できるようになります。≪追加になった4物質はいずれもフタル酸系の物質です≫

  • 2017年1月1日以降の部材調達、生産分よりメーカー管理はRoHS2へ移行いたします。

  • 移行に伴う販売製品との交換、返品はお受けできかねます。

  • 移行に伴う変更はございません。

 

■改訂RoHS指令(RoHS2)規制内容の概要

RoHS指令(2002/95/EC)は、改正RoHS指令として、2011年7月1日に 2011/65/EU(recast)がEU官報で公布されました。2002/95/ECはRoHS1、2011/65/EUはRoHS2と呼ばれています。RoHS2は、2013年1月3日までにEU各国の国内法としてRoHS1と置き換えられ、現在は「RoHS2」が発効されています。つまり、2002/95/EC(RoHS1)は「旧RoHS指令」となったので、2002/95/ECの内容を遵守していても、必ずしも現在発効されている(遵守しなくてはいけない)RoHS2に対応できているとはいえないことに注意が必要です。現在のRoHS指令は「2011/65/EU(RoHS2)」ですので、RoHS指令を遵守するためには、新たに追加された規制内容にも適合させなくてはいけません。概要は以下の通りです。

禁止物質および含有最大濃度

RoHS指令には、使用を制限されている物質、いわゆる禁止物質が定められています。この禁止物質は、最初にRoHS指令として発効された2002/95/ECでも、改正RoHS指令として発効された2011/65/EUでも6物質(群)が指定されていましたが、2015年6月4日の官報で(EU)2015/863が公布され、4物質が追加になりました。4物質が追加になったことで、禁止物質は合計10物質(群)になりました。(EU)2015/863は、2011/65/EUのAnnexⅡとの置き換えになり、10物質(群)が含有を許される濃度(最大許容濃度)と共に定められています。下記「RoHS禁止物質が6物質から10物質へ」

  • 鉛、水銀、六価クロム、PBB(ポリブロモビフェニル)、PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル):0.1w%(1,000ppm)
  • カドミウム:0.01w%(100ppm)
  • DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)、BBP(フタル酸ブチルベンジル)、DBP(フタル酸ジ-n-ブチル)、DIBP(フタル酸ジイソブチル):0.1wt%(1,000ppm)

対象製品(品目)・対象カテゴリ

対象製品の概略は、RoHS1のときと同じく、交流(AC)1,000Vおよび直流(DC)1,500Vを越えない定格電圧で使用されるよう設計された電気電子機器(EEE)ですが、「正しく動作するために電流または電磁場に依存する機器、または電磁場を発生、伝導、測定するための機器」という条件が追加されています。

なお、RoHS1では対象は10カテゴリでしたが、RoHS2では「その他の電気電子機器」として、11番目のカテゴリが追加されました。また、RoHS1では対象外だったカテゴリ8、9も適用開始日が定められ、定められた11カテゴリの全てが対象となりました。

  1. 大型家庭用電気機器
  2. 小型家庭用電気機器
  3. 情報技術(IT)および電気通信装置
  4. 民生用電子機器
  5. 照明装置
  6. 電気電子工具(大型の定置型工作機械を除く)
  7. 玩具、レジャーおよびスポーツ用品
  8. 医療用機器
  9. 監視および制御装置
  10. 自動販売機⑩
  11. 上記のカテゴリに適用されないその他の電気電子機器⑪

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RoHS禁止物質が6物質から10物質へ

2015年6月4日、RoHS2の禁止物質(制限物質)を定めた2011/65/EUのAnnexⅡを置き換える(EU) 2015/863が公布されました。官報公布により、RoHS2の禁止6物質に4物質が追加され、規制される物質は合計10物質になりました。

 禁止(制限)10物質と閾値

(EU) 2015/863で定められた(置き換えられる)禁止10物質と規制される濃度(閾値)は以下のとおりです。追加になった4物質はいずれもフタル酸系の物質です。

 

禁止物質

規制濃度(閾値)

0.1wt%(1,000ppm)

水銀

0.1wt%(1,000ppm)

六価クロム

0.1wt%(1,000ppm)

PBB(ポリブロモビフェニル)

0.1wt%(1,000ppm)

PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)

0.1wt%(1,000ppm)

カドミウム

0.01wt%(100ppm)

★ DEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)

0.1wt%(1,000ppm)

★ BBP(フタル酸ブチルベンジル)

0.1wt%(1,000ppm)

★ DBP(フタル酸ジ-n-ブチル)

0.1wt%(1,000ppm)

★ DIBP(フタル酸ジイソブチル)

0.1wt%(1,000ppm)

今回追加された4物質を含め、合計10物質の規制が始まる時期は、カテゴリによって定められています。

規制開始時期

  • カテゴリ1~7、11:2019年7月22日
  • カテゴリ8、9:2021年7月22日

改正RoHS指令2011/65/EUで初めて追加になったカテゴリ11の規制開始も2019年7月22日であることに注意が必要です。

 

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